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其の弐 清酒の味の違いとは
清酒の原料は米と水。それなのにどうして味が違うのでしょう。

味の違いは、原材料の米と水、麹、酵母、造りかた、蔵の環境などの違いによって生み出されます。酒米にはさまざまな種類がありますし、麹や酵母は生き物なのでわずかなコンデションの差でも働きが変化し、味にも影響します。水もそれぞれの蔵で、井戸を掘ったり、湧き水を引いたりといろいろです。

たとえ、全く同じ原材料で造り方を同じにしても、毎年同じものはできません。そこが日本酒造りの面白さでもあり難しさでもあります。

そしてその難しさの為、大手メーカーのお酒は、低コストで大量生産する為に、たくさんのタンクの酒をブレンドしていつも同じ味になるように調整して作られているのです。さらに、外国で生産された原酒を日本でブレンドしたり、もろみの状態で輸入したり。

それにより、国内の弱小地方蔵は計り知れない程の打撃を受けています。

大手は日本酒の販路を広げる為に、商品基準を明確に訴求したいという思惑で、健康志向による海外の日本食ブームにあやかって日本酒を世界に広めようとしていますが、それはまさに、国内の消費が伸び悩んでいることを物語っています。

日本人の日本酒離れは、もちろん食生活の変化が大きな要因だとしても、こういった日本酒造りが横行した事も、大きな要因のひとつなのではないでしょうか。

なぜなら、美味しさの深みが全然違うんですから!!
もちろん今でも、多くの小さな蔵では多少の調整をすることはあっても、その年の米の出来や気候を映したお酒を出荷しています。

たとえ同じ銘柄でも、今年はどうのこうのと話しながら、それに合う郷土料理をつつきながら、その味を生み出し育んだ自然に感謝しながら、美酒に酔う・・・

そういうお酒の飲み方を忘れてしまうのはやっぱりとても残念ですよね。

次回からは、小さな蔵でたくさんの小さな物語の上に作り上げられた清酒の、美味しい飲み方、美味しい楽しみ方を紹介していきたいと思います。


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